2人分生きる帰国子女の日常

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この記事を読んでくださっているのは日本やイギリス、はたまた別の国にいらっしゃる方かもしれないので、帰国子女という言葉でひと言でまとめてしまうのは語弊があると思います。ですので、あくまでも個人的な意見として軽く読んで流していただけたら幸いです。

まだまだ帰国子女というだけで羨ましがられたり、英語圏にいれば簡単に英語ができるようになるんだと勘違いされる方も多いようなので、我が家の子どもたちの実例をもとに少し日常をご紹介したいと思います。

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まず英語圏で生活する帰国子女が日本から来てすぐ簡単に英語ができるようになるというのは、Noです!絶対にNoです!

遊びながら自然に身につく年齢はせいぜい小学校低学年まで。それ以降は多かれ少なかれ、とても苦労して苦労して何度も崖っぷちに立たされて、必死に努力した結果。努力しても何度も壁にぶつかって強くなって、それでもネイティブと対等になるにはまだまだ努力し続けなければいけなくて、、、つまり英語がさほど身につかずに帰国していった子どもたちもたくさんいます。その子たちが日本で"英語ができる人"として活躍しているとしたら、帰国後の努力だと私は断言します。

次に、海外にいる間の過ごし方はどんな感じなのか?と、もし質問されたら、例えば現地校に通う我が子を客観的に見ていて一言で表すと、

「2人分の勉強をしてる。」

いま娘は日本の高校受験を念頭に、現地校に通いながら日本の塾に週2回放課後通う生活をして、月一回定期試験を受けたり資格取得の勉強をしたりという生活をしています。日本の塾は週約6時間。宿題の時間を合わせると週12時間ぐらい日本語の学習に充てています。

たとえば数学なんて同じと思うかもしれません。ところが、現地校の進度は日本の進度と一致していないどころかアプローチの仕方、問題の答え方など全く別モノなので、現地校は現地校。日本の勉強は日本用。塾では日本のカリキュラム1週間分を二日間で行うので、あとは宿題として家で(主に週末に)行って補うような感じです。これは◯年前に中学受験をした息子の時も同じ感覚だったのですが、現地校のテストや宿題と、日本の塾のテストや宿題と両方に追われる日々はまるで、2人分生きてるような感じでした。

我が子達は、どちらも完璧にこなすような天才ではないので、英語優位になって現地校の成績が上がると日本の勉強が疎かになって、日本の勉強を重視すると現地校が疎かになって、それはそれはバランスが取れなくて苦労します。

それなのに帰国子女受験ではどちらの能力も求めてくる(学校の成績もかなり評価される)のに加え、何か現地でしか経験できない特別なことを自己アピールとして書類選考で求めてくるので、学業だけではないスポーツ、芸術、音楽、課外活動も充実させろと、、、ぜーぜー(息切れ)。

そんな感じです。

要するに帰国子女、楽じゃないし、めちゃくちゃ大変!自分が学生の頃は、知らずに勝手に帰国子女のことを羨ましがってました。ごめんね。