卒業式に青空、雨、雹、雨、虹

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息子の通っていた学校が今日で一旦終了です。卒業式みたいな名前じゃなくPrize Giving Dayという名前ですが、保護者も招待されてチャペルでの式典とガーデンパーティーが催されました。

息子はこの学校にどんな気持ちで通っていたんだろう。初めて入ったチャペルと初めて入った中庭を見渡しながら想像しました。

昨年夏に父親の転勤が決まり、まだ日本の高校に通いながら編入試験を受けて事実上入学したインターナショナルスクール。

時差のある日本からオンライン授業を受けたこともあったけど、夕方まで日本の学校生活を送りながら(部活もあって)夕方からオンラインでイギリスの学校の授業を受けるのは体力的にキツくて、9月後半はイギリスの学校をほとんど休学。(そりゃ無理だよね)10月の渡英後は1週間ホテルでオンラインで参加し、隔離期間後はホテルから1時間以上かけて登校し、今の家に住み始めてからはバスで登校していました。実際に足で通い始めてからカウントすると8ヶ月間しか通っていないのに、息子にとってはとても充実した内容の濃い学生生活だったようで、卒業が信じられない。さみしい。と呟いていました。確かに早すぎるよね。

振り返ってみれば最初の数ヶ月は仲良しの友達ができず真面目で静かな生徒と思われていたみたいです。帰国子女だし英語の成績はいいのに控えめすぎてあまり発言しないので先生にも心配されるほどでした。その最初の頃に、まだ始まったばかりだと言うのに、将来どうしたいのか、大学で専攻する科目は何にするのか決めなきゃいけなくて大変だったよね。日本の友達のことを思い出して涙目になることもありました。

各教科、進度がとても早くて必死で、日本にいた時よりも20倍(たぶんそれは言い過ぎだけど)勉強してるって言っていたね。ちゃんと努力が成績にも結びついて、どの教科も上位の成績。数学と物理は奨学金のチャンスを与えられ選考試験を受けました。結果はダメだったけど良い経験だったし自信に繋がったと思います。

だんだん友達との関係も良くなって昼休みにスポーツをして楽しく過ごすようになってきて、授業内容も楽しくて、徐々に日本の学校に戻りたい気持ちが薄れて、イギリスと日本、天秤が釣り合うような、どちらも大好きで選べないと言っていました。

GCSEの試験は4月の最後から6月の中旬まで。こんなに長い期間だと知らなくて家族もみんなびっくりしました。ずっと受験生みたいなピリピリした緊張感で過ごすのかと思いきや、ポジティブな性格のおかげで全然!試験中の雰囲気がなくてリラックスしていました。試験当日の朝だってギターを弾いていたり、全然関係のないフランス大統領選挙について語ってくれたり。そういう面は我が子ながら本当に尊敬してしまいます。そういえば中学受験の時もそうだったね。

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今日は一区切り。しんみりした気持ちでチャペルに向かうと、配られたプログラムに息子の名前が!Effort(努力)の分野で賞をいただき表彰状とプレゼント(物理の先生が選んでくれた本)を嬉しそうに受け取る姿を見ることができました。

同じ系列校に進学する友達(香港から来た生徒さん)のご両親とお会いすることができて連絡先を交換したりおしゃべりしたりして、私もお友達ができました。嬉しい!

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今日はとてもイギリスらしい天気で、ガーデンパーティー中に青空が見えているのに急に雨、雨が雹になり、また雨になり、青空に戻って、虹が出ました。上の写真の白いつぶつぶが雹です。雨が上がった後はダブルでうっすらと二重に虹が出て、祝福されている幸せな気持ちになりました。

ここから9月上旬までの2ヶ月間、息子は長いお休みに入ります。

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