17歳になるとイギリスでは運転免許を取得することができる年齢になります。息子の周りの友達、17歳になってすぐに運転免許を取って運転を始めている子もいて、今後免許証を持っているとIDとしての有用性も高いことからイギリスでの免許取得手続きをスタートしました。
イギリスでの運転免許を一から取得する順番としてはまず、運転免許管理センターのような公的機関(DVLA)のサイトで登録&手数料もネットで支払い。そこから郵送で送られてきた用紙にサインなどを記入して、証明写真を貼り付けて、居住許可を受けたVISAなどの証明書(うちの場合はBRPカード)を同封してDVLAに郵送します。居住許可や個人のチェックが完了したら仮免許証カードが発行されて送られてきます。イギリスで生まれたイギリス国民だとVISAやパスポートなんて不要なんですが、私たち外国人なんで、こういう手続きが少し手間かかるんです。
でもBRPカードってパスポートの次ぐらいに大事なカードなのに弱い紙質のただの封筒で送るなんて心配で心配で。しかも通常のやり方だと2nd Classという最も安い普通郵便（ただの封筒）で送り返されるんです。もし途中で紛失されたら、誰か悪用する人の手に渡ったら、ガタガタブルブル、、、そんな心配な人は自分で切手を貼った返信用封筒を同封して下さいって小さく書いてあったので、Special Delivery（書留郵便のようなもの）の返信用封筒を用意して郵便局で行きも帰りも追跡してもらえるサービスを使うことにしました。息子本人が全部できるようになってほしくて一人で郵便局へ行かせようとしたんですが、ややこしい説明に躊躇して（どっちが英語力あるかって、息子の方が何倍も英語力あるんですが、こういう時まだ若いお兄ちゃんは躊躇しちゃうみたいで）私がおばちゃん根性でガツガツ行ってジェスチャー交じりに運転免許の申請に必要な超大事なこのBRPカードを送りたいから書留で、返信用封筒にも書留の切手を貼って！金額は高くても構わないから！って伝えたいことを伝えたら、ちょっとこういう時のお母さんやるなって隣で尊敬してくれたみたい。この地域、外国人が多いのでそういう対応は郵便局の人も慣れているんですよね。さっさと手続きを済ませてくれました。その時に返信用封筒に張られた切手がこちら。
ちょうど女王エリザベス２世の横顔があしらわれた切手から国王チャールズ３世の横顔に変わったばかりの時期ならではの二種類並んだ切手が貼られて、数週間後にBRPカードが無事に返ってきました。￡2.2のほうの切手がチャールズ３世、20pの切手がエリザベス２世です。即位したとき若かった女王様の横顔と、即位したときすでにおじいちゃんの国王様の横顔が雰囲気違いすぎますね。さらに別郵便で仮免許カードも郵送されてきて、郵便局員から手渡しだったので、サインをいつも通り漢字で書いたら、おぉ！非常に複雑なサインだね！って言われてなんだか嬉しい。ちなみにサインはマネしにくいほうがいいので、いつも漢字で書いてます。
とりあえずここまで終わった。
この後はTheory testと呼ばれる学科試験と、実技試験、ハザードテストの３つのテストに合格したら晴れて運転免許証が発行されます。仮のカードは黄色地に赤いLのマークがあり、しっかり免許が取得できた後にピンク地のカードを発行してもらえるようです。
LはLearner Driver(教習中ドライバー)の意味で、全ての試験に合格するまで赤いLのステッカーを貼り付けておき、免許取得後は慣れるまで緑のPのステッカー(Probationary)を車に貼り付けて運転することになります。このPが日本の若葉マークみたいなものかな。
運転の練習は教習所(と言っても路上でいきなり教習開始)に通ったり、車の家庭教師のような人にお金を払って教えてもらったり、21歳以上で免許取得から３年以上の大人が一緒についていれば路上を運転しながら練習することもできるそうです。私、かれこれ７年半ほぼ毎日イギリスで運転しているし、日本でもゴールド免許。私が同乗すれば息子に運転させることもOKなのか！ちょっと怖いけど。今度とても安全そうな道で練習させてみようかなと思いました。
ところで、私たちは日本の免許証を切り替え申請してイギリスの免許証を発行してもらっているのですが、イギリスの免許取得のための学科試験ってどんなもんだろ？試しにネットで練習問題を解いてみました。『羊が道を塞いでいます。どうしたらいいでしょうか。』など、思わず笑顔になるほのぼの問題などもあって楽勝と思っていた練習問題でしたが、結果、「あなたは不合格」と出ました。引っかけ問題にまんまと引っかかってしまったらしい。勉強して出直しますっ。
