噴水

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イギリスの水道水は基本、飲めます。ロンドンを含む南東部は特に硬水が強めなので家では浄水器を使っていますが、浄水器を通さなくてもお腹を壊すようなことはありません。浄水器を使うとライムスケールが除去されて乾いた時に白いものが残らないし味も美味しくなるので使っていますが。

名水の産地で思い浮かぶのはイングランド北部のBuxton、Harrogate、スコットランドのHighlandなど、ペットボトルで売られています。

レストランやパブでは水道水(Tap Water)をお願いすると大きな瓶に入れられて席まで持ってきてくれたり、「ご自由にどうぞ」のコーナーが設置されていたり、気の利いたお店だとレモン、ライム、ミント、きゅうりが一緒に入っていて爽やかな味になっていることもあります。きゅうりを入れるのは初めて見た時びっくりしましたが、日本のきゅうりよりみずみずしくて苦味が少ないので、違和感なく飲めます。

だいぶ昔の会話の内容になってしまいますが、お水のことで笑えるエピソードがあったので、ご紹介します。

私「今日は暑かったから喉が渇いたでしょ。水筒のお水、足りた?」

息子「途中で空になっちゃったけど、大丈夫、学校に噴水あるから。」

私「・・・・・噴水。」

(〜脳内で翻訳作業中〜)

噴水は英語でfountain、で、今の会話から推測すると?

私はその時、頭の中で息子が公園の噴水の水を汲んで水筒に入れている絵を想像してしまって"えぇぇぇー噴水の水は汚いんじゃない?"って思ってしまいましたが、水飲み場やボトル給水機のことをWater fountainと呼ぶと知ってホッとして二人で大笑いしました。

息子は日本語より英語の単語の方が多く知っているので、たまーにこういう変な直訳(英語→日本語)をしちゃうことがあります。特に法律用語や政治に関する単語は英語にしてあげるとわかるようなので、日頃から私もボキャブラリーを増やして会話してあげるように心がけないと。完全なるバイリンガルへの道、まだ半ばです。

ポルトガル料理A TOKA

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テムズ川を渡って南のNine Elmsの辺りにはポルトガル人が多く住んでいるらしく、この地域のポルトガル料理がおいしいと評判です。

スペイン料理に似た感じかなと思ったけど、あっさりしていてお腹に優しい脂っこくないお料理が多い気がしました。魚介類をよく知っている、魚介の旨みがたっぷりのお料理がいっぱいなので日本人にとって親しみが持てます。

デザートは昔懐かしプリンとパッションフルーツのムースをいただきました。

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Mile End Park

Mile End駅からすぐの公園Mile End Parkへ行ってきました。テムズ川へ注ぐ細い運河Regent's canal沿いにあって芝生の緑がきれいな細長い公園が、やがて大きなVictoria Parkに続いています。お散歩やジョギングに最適。

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この公園の一角にクライミング施設があり、息子が欲しがっていたクライミング用のシューズを買いました。クライミングを始めてまだ約半年ですが、気の合う友達もできて楽しいみたい。

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週2回クライミング、週1回テニス、通学で往復1時間以上歩くという、、、受験生にしては、なかなか理想的な運動量かなと思います。

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イギリスの受験は長距離走のように長い期間にわたって頑張らないといけないので、受験生はスポーツも音楽も続けながら勉強している雰囲気を感じます。大学受験に関わる試験(GCSE)が始まるのが3〜4年前からで、最終試験(Aレベル)が終わるのが今年の6月下旬。最後まで心身共に健康で過ごしてほしいです。

 

霧に包まれた朝

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この日は霧の出やすい条件が重なって、朝起きたら外が真っ白でした。雲の中にいるみたい。

霧は濃い場所と薄い場所があって、霧の濃い場所というのは森や公園(&その周辺)です。森の木々、植物たちが呼吸しているのがよくわかる。肌で感じられる。

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水仙やクロッカスも霧のおかげでしっとり、きれい。幻想的で、神秘的で、この霧しばらく消えないで、って見ていましたが、太陽が昇って気温が上がるとともに消えてしまいました。

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ちらし寿司とあさりの潮汁

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今日はひな祭りだ!って思うと、脳が自動的に和食スイッチを入れてちらし寿司モードになる、そんな気がします。

サーモンとハマチととびっこを買って、たまごを焼いてきゅうりを切って酢飯の上にちらしていきました。はまぐりは手に入らなかったので、冷凍あさりを使った潮汁に。

娘の健やかな成長を願う日を今年も家族四人でお祝いできることに感謝。

 

RAで芸術に浸る雨の日

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Royal Academy of Arts(通称RA)、日本語では王立芸術院と呼ばれる美術館を兼ね備えた芸術学校へ行ってきました。

ちょうど期間限定で印象派の特別展が開催されていて、それが目当てで美術に興味のある日本人の友人と三人で、、、三人とも初めて中へ入ります。

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日本人に人気のFortnum & MasonやLaduréeが目と鼻の先にあり日本大使館もすぐ近くにあるので多くの日本人にとって馴染み深い場所のはずなのですが、長くロンドンに住んでいてもRAに入ったことがない人は多いはず。この日もアジア系の顔立ちの人は私たちだけのようでした。入場無料なのにね、美大の中へ潜入するような気持ちになっちゃうのかな、敷居が高い気がして。ちなみに今回の印象派のようなエキシビジョンだけは入場料£19がかかります。

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よく目にする有名な油絵の印象派の絵画とは違って、ゴッホが鉛筆で描いたスケッチ、人物を描くイメージの強いドガの描いた風景画、マネの描いたパステル画など、雰囲気がイメージと全然違う作品がズラリと多数展示されていて一つ一つじっくり鑑賞しました。

RAの中にはカフェとレストランが1店舗ずつありスペイン料理のレストランJosé Pizarroで食事することにしました。どの料理もかなり美味しいのでおすすめです。特に私たちがエビ団子と呼んでいたBuñueros de gambaがプリっとしたエビの食感とちょうどいい味付けで気に入りました。

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ところでフレデリック・レイトン卿(これまで私、何度かレイトン博物館へ足を運んでいます)は、このRAの会長の職にあった芸術家の一人です。彼の代表作の一つFlaming June(フレミング・ジューン、日本語では燃え上がる6月)が今だけプエルトリコポンセ美術館から貸出されてRAで展示されているので、ゆっくり時間をかけて見てきました。

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少なく見積もって、ネットの画像で見て想像していた100倍素晴らしいです。圧倒されてその場に立ち尽くすほど、とても見応えのある作品でした。とくにオレンジ色のドレスのドレープや遠景の夕陽を浴びてキラキラ輝く海面を見ていると、この絵画の世界に引き込まれていきます。右上のキョウチクトウ(Oleander)の赤い花は有毒の植物で、これが"眠り"と"死の世界"のはかない境界線を意味しているのだとか。

RAの常設展示として鑑賞できるのは2025年の1月12日までだそうですので、こちらに住んでいてご興味ある方はFlaming Juneがプエルトリコに帰っちゃう前に本物を是非一度鑑賞しに来てみてください。先ほども書きましたが、無料です。

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元気であれば、それでいい。

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赤ちゃんのいるおうちのママが体調不良で苦労されているので、仲間内で交代でお手伝いに行ってあげることになりました。

1〜2食分のご飯・おかずになるものを渡して、あとは数時間だけ赤ちゃんのお世話をしてあげるのが私たちの役目。かわいい赤ちゃんのお相手をさせてもらってバギーに乗せてお散歩していたら、自分の心がすっかり癒されているのと同時に、うちの子供達が赤ちゃんだった頃のことを思い出し、何だかじーんと心にくるものがありました。

生まれたばかりの頃は、とにかく元気で生きていてくれればそれだけで100点満点でした。時々それは思い出して口に出して本人たちにも"生きていてくれてありがとう"って伝えるようにはしているのですが、どうしても中高生の勉強が大事な年齢だと学力だとか生活習慣だとか細かいことが気になってしまって。でも改めて赤ちゃんを目の前にして、初心に帰ろうと思いました。

元気であれば、生きていてくれれば、それでいい。本当はどの親も心の奥深く芯の部分でそう思っているんじゃないかな。自分が親になるまでは分からなかったけど、今は本当にそう思います。