イギリスの夏のクラシック音楽祭BBC Proms 2023の最終日前夜Prom 70に、日本を代表する盲目のピアニスト辻井伸行さんがラフマニノフを演奏されると聞いて、実は5月にチケットを予約していました。
辻井伸行さんの演奏を生で聴くのは初めて。しかもロンドンのRoyal Albert Hallで行われるとあって行く前からずっとワクワクが止まりません。会場へ向かう地下鉄の中で友人2家族に遭遇、さらに会場で別の友人2家族、他にも知り合いじゃないですが日本人がごろごろいました。息子が
「久石譲さんの曲を集めたキャンドルライト・コンサートの時と同じように今回もすごい人数の日本人が集まってきてるよね。」
と驚いていました。もちろん日本人以外の観客の方が圧倒的多数なのですが、同郷である日本人がいるとついつい"あ、日本人がいる！"って気になってしまうので、イギリスのような外国で複数の日本人に会うとつい、日本人がいっぱい！って思ってしまう私たちです。
会場は満席で、立ち見の人たちもいて、プロムスに行くのが10年以上前から憧れだった私にとっては感慨深いものがありました。子どもたちも大きくなって、やっとここに来る余裕ができた。でも来年また来られるとは限らない。いつ帰国になるか分からないまま生活しなければいけないのが駐在員のつらいところです。
アンコールもあって大盛り上がりの素晴らしいコンサートですっかり魅了されて会場を出ると、もう時計は10時をまわっていて外は真っ暗でしたが、ライトアップされたRoyal Albert Hallが美しくて、友達と家族と余韻を楽しみながら帰りました。
