昔よく行った動物園ZSL Whipsnade Zooへ行ってきました。ZSL London Zooの姉妹動物園ですが、こちらは広々とした敷地があるので大型動物のゾウやサイなどもゆったりと過ごせる空間があります。
London Zooと同様、私はこの動物園にも特別な気持ちで入場しています。渡英したばかりの頃、息子がまだ4歳で、英語ゼロ、友達ゼロだった時のことを思い出す場所。ここで当時は動物博士のようだった幼い息子が生き生きと動物の生態について語ってくれました。将来飼育員さんになるんじゃないかって思ったけど、別の興味に移っていき、今ではあんなに詳しかった動物の知識もほとんど覚えていないのだそうで。それでも私にとっては切なくてあたたかい思い出とともにある動物園です。
ゾウの赤ちゃんがいて可愛くて可愛くて。ずっと見ていても飽きない!大人のゾウ達がいつもしっかり守っているので足元に隠れていて写真に収めるの苦労しました。人間の赤ちゃんもそうですが、動きがちょこちょこ予測不能な動き方をして仕草もかわいいんです。娘に"次のエリア行こうよー"って促されて、後ろ髪引かれながら別の動物の場所に移動しました。
London Zooの時もそうでしたが、飼育員さんのトークがとてもためになるし、その時に餌やりなどを見やすい位置で行ってくれるので普通にぶらぶら見学するだけでなく飼育員トークを聞くのが動物園の楽しみ方を最大限に引き出す方法だと思います。で、今回も目標を決めてトークのある時間にその場所へ、、、行きたかったのですが、敷地が広すぎて思った時間に思った場所へ辿り着けません!時には走ったり、あきらめたり。途中で他の動物を見ているうちに間に合わなくなって、トークの終わりかけに駆けつけるというのが何度もありました。それでも聞けたトークはやっぱり面白くて、最後に"何か質問があれば何でもお答えします。"って締め括るのがパターン。そこに自虐ネタで"政治以外ならお答えします。"って笑いをもってきた飼育員さんもいました。トラス首相が退任になってドタバタのイギリス政治を動物園でネタにするあたりが流石です。
この動物園には素晴らしい見晴らし台があって、動物を見ても見なくても(?)この景色を見るために入場料を払う価値があるんじゃないかと個人的には思います。その絶景がこちら。
動物園が丘の崖の上にあるので、ずーっとずーっと遠くまで見渡すことができて気分爽快。カフェで一休み。
↑白サイ
↑キリン
↑インドサイ
色々見たのに、そういえば写真に撮ったのは大型動物ばかりでした。羊みたいに毛のある珍しい豚さんにも出会ったのですが、娘は学校の英語の授業でちょうどジョージ・オーウェルの動物農場(Animal Farm)が取り上げられているため、豚さんを見ると複雑な気持ちになると話していました。"お母さんも読んでみたほうがいい"と進められているので、私も読んでみようと思っています。
夕方になり足も疲れてきて(本当に広いので端から端まで歩くと、ものすごい運動量です!)園内を走る蒸気機関車に乗りたくなりました。ハロウィン仕様に飾り付けされていて気分が盛り上がります。
機関車でぐるりと一周すると、徒歩では見られない場所から動物達を観察することができますが、途中下車はできなくて、一周して同じ場所に戻ってきます。
16時の最終列車でした。園内はちっちゃい子達が多いので、動物だけじゃなく人間の子どもたちにも癒される一日でした。