今回の旅行は時差のない国内旅行なのに、夜出発の寝台列車だったせいで旅行日数のカウントや曜日の感覚が変な感じです。一応ロンドン出発日を1日目として書いていくことにします。
早朝に寝台列車で到着したインバネスでレンタカーを借りて、まず向かった先はネス湖。実はここ10年前にもエディンバラからツアーのバスに乗って来たことがあります。たっぷりと水をたたえたネス湖は湖面が穏やかで、時折ほんの小さなさざなみが立ち...ネッシーが出てきそうな雰囲気!ネッシーが本当に生息しているなら見てみたいけど、でもでも、本当にいるなら人間に見つからないで暮らしていてほしい。
お土産物屋さんは10年前と変わらずネッシー関連のグッズがいっぱいで、ネッシーの捜索のために実際に使われた潜水艦などの展示もあって、ネッシーを見つけたい情熱の本気度合いが伝わってきました。肌感覚ですがスコットランドに着いてから食べ物でも何でも物価が安く感じる〜。ロンドンが高すぎるんですね。ここ数ヶ月単位でどんどん値上がりしていて円安も進んでいるので、ロンドン価格に目が慣れてしまっていて、久しぶりに昔と同じような値段設定のスコットランドでホッとしました。
朝食は寝台列車でしたが、お昼ご飯はネス湖の湖畔にあるCafe Eighty2で食べました。ネット上で評判が良かったお店。雰囲気も料理も評判通り良かったです。
夫の強い希望でネス湖のほとりにあるアーカート城へ。ここも10年前のツアーで立ち寄ったことがあるのですが、その時はじっくり観る時間がなくてすぐ集合時間だったので、今回はレンタカーの自由な4人旅。1時間以上かけてゆーっくり見学しました。スコットランドの国花アザミの花も今回の旅行中色々な場所で見つけました。
アーカート城の脇にはネス湖のひんやりした水を触れる場所があります。水は澄んでいてとてもきれいです。
次に向かったのはCorrimony Chambered Cairnという青銅器時代(英語ではBronze age)の古墳です。およそ4000年前に造られたとみられる石を積み上げたお墓。4000年も昔って、すごい貴重な遺跡ですよね?なのに誰でも入れるような道端にあって、無料で、警備員も係員も誰もいなくて、まさかの放置。日本にあったら絶対に入場料とって行列が出来てお土産物屋さんもあるでしょー。
私達以外ほとんど観光客もいなくて、代わりにたくさんの牛がこちらを見ていました。肉牛かな。スコットランド在来種のハイランド牛ではないです。人間が怖くてこちらを見ているのか好奇心で珍しくて見ているのかわからないけど、至近距離でしばらく見つめ合ってしまいました。
円墳の中にも自由に入れます。狭くて石に頭をぶつけた息子。成長期って急激に大きくなるから自分のサイズ感が掴みにくいのかな。肘とか足とか家でもよく色んな場所をぶつけてます。
そろそろ今夜宿泊する宿に向かおうか。そう言うと娘が笑顔でいっぱいになりました。娘は旅行中一番の楽しみが宿泊先の部屋に入る瞬間なのだそうです。私はホテルより日中の観光を重視するタイプなので先日初めてそれを娘から聞いた時は驚きました。小さい頃から旅行先でいつも「はやくホテルいこー!」って言ってた理由がようやくわかったよ。
Beaulyという小さな町の居心地の良いBeauly Priory Hotelを予約していて、いつも通り二部屋に分かれると思っていたら4人一部屋のファミリールームを用意してくれていました。家族4人で同じ部屋だとカードゲームも盛り上がるので嬉しいです。
ホテルの周りを散歩してみたら麦畑に出ました。Fireweed(またはRosebay willowherb)がたくさん咲いていてピンクの差し色がとってもきれい!
この日の夕食はSimla(シムラ)という名のインド料理の店に入りました。つい志村っていう漢字が思い浮かんじゃうけど日本語ではありません。
ここ隠れた名店かも!入店が早めの時間だったおかげですんなり予約なしで入れましたが、私たちの後から予約客がどんどん入ってきてあっという間に満席になりました。お持ち帰りで注文していく人やデリバリーの人も多いみたい。どの料理も本格的で美味しいしサービスがいいです。外観はそんなに目立たないですが確実に地元の人に愛される店のようです。
Beaulyの町は鮮やかな花でいっぱいに彩られていて、花壇にはBEAU LIEUと書いてありました。フランス語でBeautiful placeという意味なのだそう。実際、水に囲まれた美しい町です。