スコットランド旅行5日目

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イギリスで最も高い山はBen Navisです。(↑写真の丘の奥に本当は見えるはずでしたが雲で見えません)標高1345m。山がちな日本に比べたら平らな土地や低い丘の多いイギリス。この日はBen Navis山に近い町Fort Williamから旅が始まりました。

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WEST HIGHLAND MUSEUMに入りました。小さめの博物館ですが、無料の割に展示物が充実しています。ハイランドの歴史がよくわかる、、、と奥へ進んで行ったら日本語が目に飛び込んできました。

ヒロシマの悲劇を世界平和のいしずえに」

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この石碑は広島の青年たちから贈られたものだそうです。イギリス(Fort William & Dudley)の登山家の青年たちが77年前の今日、終戦の日(イギリスではV-J Dayと呼ばれています)にベンネビス山に登り、世界の平和を願うシンボルとして平和祈念塚を作りました。これを受けて広島の青年会議所からこの石碑が寄贈されたそうです。この写真の石碑が本物。ダメージにより割れてしまって補修した形跡がありますが、現在はレプリカの石碑がフォートウィリアムの人々の目につくThe Paradeという広場に設置されています。

石碑のお話には続きがあって、フォートウィリアム市とダッドリー市から返礼として広島へ石碑が寄贈されました。(今も広島の平和記念公園に平和の石塚として残っているそうです)

もともとFort Williamは今回の旅行予定になかった町で、地図で見てたまたま立ち寄ってみようかと当日の朝に思い立った場所。そして今日はちょうど終戦記念日の8月15日。導かれるようにしてこの地にやってきたのは何かの縁かもしれないと、しばらく石碑の前から動くことができませんでした。

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まだまだ他にも行きたいところがいっぱいで日数が足りませんが、泣いても笑っても今日が旅行最終日。子供たちに最後に行きたいところのアンケートを取ったら「ハイランド牛が見たい!」との事だったので、ハイランド牛に会えるRed burn Cafeに立ち寄ることにしました。ランチを早々に終わらせて牛の餌を買って、道路を渡りファームへ。餌が入った紙袋をシャカシャカ振りながら見せると牛さんが寄ってくるよ、とお店の人に教えてもらいました。

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子どもたち恐る恐る手に餌をのせて差し出すと柔らかい口でむしゃむしゃ食べてくれます。遠くにいた牛も気づいて横から入ってきて餌の取り合いで喧嘩になってしまいました。

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餌の袋が空っぽになったのを確認すると、あきらめて牛同士の喧嘩も治まりました。ここから北上してインバネスに戻ります。最後の目的地は教会を改築してできた人気レストランThe Musturd Seed。夫はここでの食事が楽しみで、実は昼食を抜いていました。

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店内の壁は、店名の通りマスタード色。もともと教会だったことがうかがえる屋根の形や窓の雰囲気がとても美しくて、料理が運ばれてくるまでの時間うっとりと眺めてしまいました。

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お料理は主にスコットランド伝統料理とありましたが、地元で採れた食材の良さをいかした繊細な味付けで白ワインがすすむすすむ。どの料理も美味しくて、最後の晩餐として予約しておいてよかったなぁと主いました。4人とも満たされた気持ちでインバネス駅へ向かい帰りの寝台列車に乗り込みました。

帰りは雨だったのもあって写真を撮っていませんが、行きよりもぐっすり良く眠れてあっという間に「もうロンドン?」でした。

ロンドンに住んでいる人でスコットランドエディンバラしか行ったことがないという人が多すぎます。今回旅行してみて、スコットランドに行くなら是非ハイランドまで足を伸ばすべき、と思いました。そして一度は寝台列車Caledonian Sleeperも試してみる価値ありです!