Bodiam Castle

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中世イギリスの典型的なお城らしいお城として有名なBodiam Castleへ行ってきました。

1385年に建設されたこの美しい形。Moat(お堀)に囲まれ静かに丘の上に佇む姿が素敵です。お城好きの夫がこよなく愛すお城の1つで、今回の来訪は実に10年ぶり。

前回は子供たちが小さくて夏だったのもあり、正直言って印象が全然違う。寒い。メンバーは夫婦二人。子どもたちも誘ってみたんですが、試験や宿題や友達と会う約束で忙しくて一緒に来てくれませんでした。最近このパターン多くて寂しいですが仕方ないですね。こうして子ども達が離れていき夫婦二人で過ごす時間が多くなるんだな。

先日観てきたばかりの映画Wonka(邦題:ウォンカとチョコレート工場のはじまり)の舞台としても使われたお城でもあるので、Wonkaの映画にちなんだグッズとかチョコレートを販売するとか、日本だったらすかさずビジネスチャンスにすると思うのですが、こちらの方々は無頓着なようです。この日の観光客もさほど多くないし子供連れのファミリー客が多いです。でも冬にしてはお客さん多めだったようで駐車場がギリギリいっぱいでした。

この城を最後に所有していた貴族のLord Curzonが亡くなる時にナショナルトラストに全て寄贈してくださったおかげで、こうして私たちがへ入って自由に見学できるし、保存状態も保たれています。有り難いですね。

ナショナルトラストは必ずおいしいカフェとギフトショップが併設されているのでそれも楽しみの一つなのです。着いた時もうお昼だったのでランチしてから見学にしました。

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お腹が満たされたところで見学スタート!立派な門を抜けると芝生の四角い中庭があって、城壁に囲まれた中は空洞のようになっています。

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最初に10分間のビデオを見て知識を深めてから見学を始めるのがおすすめです。昔は木の窓があったり木の床があったりしたのが朽ちてしまって石の部分だけ残っています。(写真の木の扉はおそらく中世のものではなく比較的最近のものでしょう。)

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だから穴だらけ、天井吹き抜けに見えますが、本当は4階ぐらいまであったんじゃないかな。ほぼ全ての部屋に暖炉の跡があります。でもトイレ跡は窓際の個室で寒そうでした。

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てっぺんまで登れるよう階段があります。ヨーロッパの古い建物にありがちな、かなり急な螺旋階段。下から(あるいは上から)誰かが登ってきた(降りてきた)ら鉢合わせになってすれ違うことができないので、途中の部屋などによけて待ちます。お互いありがとうとか言いながら譲り合い。

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隅々までじっくり見たい夫に連れて行かれ、北風のビュービュー吹く展望台のところまで来ました。

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お天気が良くて暖かい季節であれば、さぞ気持ちの良い場所だったことでしょう...

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イギリスに現存する古城はそれなりに数多く残っているものの、周りのお堀に水が残っているお城はそう多くはないようで、こちらのBodiam Castleは野生動物の保護にも一躍買っているそうです。水鳥はもちろんのこと城の中の一部はコウモリの巣や子育てをする場所に最適なようで、見学者に踏み入れられないように保護されていました。

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帰る前にもう一度振り返って写真を撮り、ホットチョコレートを買って飲みながら帰りました。