シュトゥットガルトで迎えた朝。真っ白な雪と氷の世界です。気温はマイナス9度。バス停のタバコの吸い殻が雪と氷に埋めてあるのが笑えました。
午前中、以前ドイツに住んでいた友達が教えてくれたエスリンゲンという町へ行ってみました。
シュトゥットガルトから電車で15分ほどのエスリンゲンは知る人ぞ知る中世の面影が残る街。クリスマスマーケットも中世風に開催されています。
どこが中世風かというと、まず店員さん達の服装、デコレーション、街並み、売店の商品、食べ物も子供用の遊びまで中世!
観覧車も回転ブランコも人力でスタッフが回してくれます。
娘は素朴な弓矢で遊びました。€4で6本の弓を貸してもらえて6回チャンスがあります。木の板(鳥の絵)を目がけて弓をひいて当てるゲーム。当てても当てなくても参加賞。最後に自分の気に入った天然石を一つもらえます。参加賞の景品も素朴でステキです。娘はもう中学生だけど、周りはちっちゃい子ばかりだったけど、うちの子が人一倍笑顔で楽しんでいました。
息子は城壁の上に建つ小さな建物が気になったみたい。後で調べてみると、そこはEsslingen am Neckar Castleというお城だったようです。住宅街に入り口があり、入場料もなく誰でも登ってOK。細い長い階段は凍ってツルツル滑りやすいので要注意です。てっぺんまで登った先は、城下町が見渡せる展望台のようになっていました。
雪が降り積もったエスリンゲンの街は絵本に出てくるようなかわいい雰囲気でした。屋根が特徴的で、大きな屋根に小さな屋根付き小窓がいくつもついている家が多く見えました。お腹が空いてきたのでクリスマスマーケットに戻ります。
食べ物で中世を感じたのは、この棒付きのパン。くるくるとパンが巻き付いていて焼きたてで素朴な味わいです。食べ終わった棒を返すと少しお金が戻ってきます。
飲み物はやっぱりグリューワイン(あたたかいワインにシナモンなどの香りと砂糖で甘くしたもの)と、子どもたちは生クリームたっぷりのココア。
どちらも陶器でできた素朴なカップに入れてもらえて、おまけでクッキーももらえます。飲み終わったらカップを返却すればお金が戻ってくるシステム。とても合理的でゴミが発生しないので、見習いたいエコな販売方法だと思いました。
エコと言えばこの薪木に火をつけているおじさん。やはり中世の格好をしたスタッフなのですが、紙ごみを入れて薪と一緒に燃やして、お客さん達が暖まる焚き火にしてくれていました。焚き火に風を送る道具も中世っぽい。
クリスマスマーケットの屋台の屋根はそれぞれお店の特徴を表したようなデコレーションが施されているのですが、その上に本物の雪がかぶって、まるで砂糖菓子のよう。ついつい小さなお土産を色々買いたくなってしまいます。
現実的な話になってしまいますが、屋台ではクレジットカードが使えない現金のみのお店が多く、ロンドンですっかりカード社会に慣れた私たちにとって久々の現金でのやり取りになりました。
ドイツの通貨はユーロ。調べたところによると、ドイツはヨーロッパの中でも有数の現金を好む(カード化が進んでいない)国だそうで、そのあたりもちょっと日本を感じる私たちでした。
〜Part2につづく〜