気温が30度まで上がった日曜日。息子は午前中ボランティア活動、午後は数学の塾がありました。娘は期末テスト期間中なので家で勉強したい、最近こんな感じで土日は親だけ暇。子供たち忙しい。という構図が多いです。
イギリスの夏がどれだけ貴重かよく知っている私たち夫婦は、こんなに晴れていて気持ちのいい休日にじっとしているなんて勿体無いと思うタイプ。娘に“二人で出かけてきていいよ。”と言われ、ちょっと寂しいけど夫婦2人だけでオックスフォードへ行ってきました。オックスフォードは一回目の駐在の時から大好きで、かれこれ来訪15回目ぐらいです。昔から(何百年も前からきっと)安定の美しさですが、私たちが知る十数年前より確実に歩行者と自転車に優しい街づくりが随所に良い変化をもたらしている気がします。主要な部分は車両通行禁止。またはバスとタクシーなど許可を得た車両以外は入れないようになっています。だから観光客が多くても広々と道路を歩行者天国で安心して歩けるんですね。この日は渋滞を避けて田舎道を走り、まずはRedbridge Park & Rideで車を駐車しました。Park(自家用車を停めて) & Ride(バスに乗る)というシステムはここが発祥の地だそうでブループラークがありました。知らなかったぁ！
要するに中心部から少し離れた場所に大きな駐車場とバス停がセットになっていて、ここで車を降りてあとはバスと徒歩で移動してね、というものです。乗用車1台の駐車料金と大人２名往復バス料金セットで£5という安さ！オックスフォード駅近くの駐車場だと土日4〜6時間で£20、6〜8時間で£30もかかってしまうので断然こちらの方がいいです。
お腹が空いて、気軽に入ったパブTHE CHEQUERSの入り口。HISTORIC PUBの看板が曲がってる。わざわざHistoricって書かなくてもこんなに曲がっているんだから、そりゃ歴史あるでしょう。一応公式サイトで調べてみたら起源は1279年にまで遡るとか。1500年代に居酒屋としての歴史が始まったようです。想像以上の古さでした。
奥へ行くと中庭のテラス席と屋内の席が用意されています。狭いし入り口が工事中だし店員さんは見当たらないし、ネット上で注文してと書いてあるのにほとんどのメニューが品切れと表示され、大丈夫かな？って心配になる感じでしたが、近くにいたお客さんの1人が、そっちの建物のカウンターで注文するといいよ。と声をかけてくれました。イギリスに住んでいるとお客さん同士でこういう会話は日常茶飯事。スーパーのレジに並んでいる時なども見ず知らずの人同士でも会話が始まると待ち時間があっという間に感じられて和みます。今回も声をかけてくれたおじさんのお陰で心配が吹き飛びました。危うく他の店を探しに出るところだった。
私はメニューを素早く見るのが得意なほうです。Beef Stake Ale Pieの下の説明書きにAwarded gold at the British Pie Awardsの文字を見つけて、すぐコレに決めました！※英国のパイ料理コンテストで金賞受賞という意味です。
パイ生地の中には熱々のビーフシチュー。大きな角切りの牛肉がやわらかくNicholson’s Pale Ale（ビール）で煮込んであって、たまたまですが夫が注文したビールもNicholson's Pale Aleでした。どうしてそれ選んだの？と聞いたら、ビールの注ぎ口のラベルが格好良かったから、だそうです。結果的にラッキーでしたね。
Merton Collegeの裏を通ってBotanic Gardenの中へ入ってみることにしました。以前から気になっていながら入ったことのなかった場所。
季節も天気も最高だし植物が生き生きとしていて、kそよ風が心地よく申し分ない。入場料は少しかかりますが植物に興味のある方だけでなく緑の中で一休みしたい人も入る価値あり。
パンティング(Punting、直訳すると小舟で川下り？)している人たちもここから眺めることができます。棒を川底に突き刺して船の方向を変えながら進んでいくのですが、かなり難しそうで挑戦する勇気がありません。今度、きっと、もしかしたら、いつか、機会があったら。
