ドイツ旅行3日目

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ドイツ、シュトゥットガルトで過ごす最終日を飾るのは、我が家の男子二人が楽しみにしていたあの場所。矢印がいっぱいの博物館。

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メルセデス・ベンツミュージアムです!

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歴代のベンツ車だけでなく、自動車の歴史も勉強になります。音声ガイドでよく分かるように工夫されていて、外から見た雰囲気とまた違って、中へ入ってみるとデザインも美しい明るい博物館になっていました。

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ゆっくりじっくり見ていったので、お昼ご飯の時間になってしまい、ミュージアム内の素敵なレストランで食事して、さらにショップで時間を使ったら、もう他に観光する余地がなくなり空港へ向かう時間になってしまいました。

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本当はもう一回シュトゥットガルトの中心部まで行って観光したかったけど、あたたかい室内で十分楽しめたのでよかったということで。

空港には早めに着いて、搭乗手続きも全て完了した後にビールとおつまみを注文して、大きなテレビのあるバーでワールドカップの観戦をすることができました。歴史に残る決勝戦、最後まで終わってから飛行機に乗ってロンドンへ。満たされた気持ちで家路に着く、、、予定でした。

ここまでは、ほぼ完璧な旅行だったのですが、、、

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飛行機が2時間遅延。実際にはヒースロー空港に到着しているのに飛行場で飛行機の渋滞が起きていて、地上で2時間待つことに。

知ってはいたのですが、いまイギリス国内ではストライキが頻発していて、この日は空港職員のストライキ中でした。ストライキ中でも頑張って少ない人数で働いてくれているスタッフもいて、ようやく飛行機から降りられたと思ったら今度はスーツケースが戻ってこない。ベルトコンベアに乗って流れてくるのは前の前の、そのまた前の到着分の荷物で、持ち主はとっくにあきらめて帰ってしまっている様子でした。私たちの荷物は一体どこ?待っていれば受け取れるのか、それともあきらめて帰宅すべきなのか。

荷物の中身に余裕がある場合は帰宅して、後日配達されるのを待った方がいいのでしょうが、私たちは数日後にすぐ日本へ行く予定で、そのスーツケースも中身の洋服も必要だったので、どうしても今、受け取りたかったんです。翌朝早朝会議がある夫と娘だけ先に帰ってもらい、私と息子だけ残ることにしました。

(夜11:30)同じ便に乗っていた人たちが徐々にあきらめ始めた頃、電光掲示板にそれまで書いてあった私たちの便名が消えました。スタッフの話によると一定時間経つと自動的に消える仕組みになっているそうですが、中の人が少しずつさばいていると聞き、少しの希望を胸に待ち続けます。

(夜12:30)だんだん体が疲れてきて、精神的にきつくなってきました。もし待つことが無駄なのだとしたら??洋服やスーツケースならお金で何とかなる。ここで帰宅する道を選ぶべきか心が揺れます。何度も「もう帰ろうよ。」と息子に言ってみましたが、息子は前向きで、もう少し待とうと言います。交代で横になってみたり、端から端まで歩いて他の場所に間違って届いていないかチェックしたり。そこで私達が目にしたのは荷物の墓場でした。大量の荷物が積み重なり、置く場所があふれてごちゃごちゃ。「至急」と貼られたラベルが虚しくこちらを向いていました。私たちのスーツケースもここに置かれてしばらく届かないな。下手したら紛失されて二度と戻ってこないかも。とにかくスタッフが全然いないので、何もかも放置されて無法地帯。カートに乗って遊んじゃう人、ベルトコンベアに乗ってみる人、床に横になって爆睡の人、いろいろです。

(夜1:00)同じ便に乗っていた中で待っているのが、私達を含めて3家族だけになりました。お互いそれとなく声を掛け合って、ちょっと仲良くなり、痛みを共有。励まし合ったりアナウンスに耳を傾けて苦笑いしたり。この人たちの存在がなかったら、とっくに帰っていたと思います。

(夜1:30)スタッフに動きが出ました。希望が見えてきた知らせがあり、今か今かと待っていると、仲良くなった夫婦のスーツケース一つが他の便の荷物と荷物の間に入って流れてきました。うちのも同じように来るかも!

(夜1:40)ついに来ました!我が家のスーツケース!本来の到着予定時刻が8:40頃だったので、待つこと5時間。我が子のように抱きしめたくなる。思わず飛び上がって喜んでしまいました。一緒に待っていた仲間も祝福してくれて変なテンション。

(夜1:50)タクシーに乗り込み、息子と二人ボーっとしながらお互いの健闘を讃え合うみたいな空気。変な経験でしたが、息子がいなかったらとっくにあきらめて早めに帰っていたので、息子に感謝です。聞き取りにくい空港アナウンスの英語もよく聞き取って教えてくれました。

(夜2:40)帰宅。就寝。よく眠れました。