RAで芸術に浸る雨の日

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Royal Academy of Arts(通称RA)、日本語では王立芸術院と呼ばれる美術館を兼ね備えた芸術学校へ行ってきました。

ちょうど期間限定で印象派の特別展が開催されていて、それが目当てで美術に興味のある日本人の友人と三人で、、、三人とも初めて中へ入ります。

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日本人に人気のFortnum & MasonやLaduréeが目と鼻の先にあり日本大使館もすぐ近くにあるので多くの日本人にとって馴染み深い場所のはずなのですが、長くロンドンに住んでいてもRAに入ったことがない人は多いはず。この日もアジア系の顔立ちの人は私たちだけのようでした。入場無料なのにね、美大の中へ潜入するような気持ちになっちゃうのかな、敷居が高い気がして。ちなみに今回の印象派のようなエキシビジョンだけは入場料£19がかかります。

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よく目にする有名な油絵の印象派の絵画とは違って、ゴッホが鉛筆で描いたスケッチ、人物を描くイメージの強いドガの描いた風景画、マネの描いたパステル画など、雰囲気がイメージと全然違う作品がズラリと多数展示されていて一つ一つじっくり鑑賞しました。

RAの中にはカフェとレストランが1店舗ずつありスペイン料理のレストランJosé Pizarroで食事することにしました。どの料理もかなり美味しいのでおすすめです。特に私たちがエビ団子と呼んでいたBuñueros de gambaがプリっとしたエビの食感とちょうどいい味付けで気に入りました。

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ところでフレデリック・レイトン卿(これまで私、何度かレイトン博物館へ足を運んでいます)は、このRAの会長の職にあった芸術家の一人です。彼の代表作の一つFlaming June(フレミング・ジューン、日本語では燃え上がる6月)が今だけプエルトリコポンセ美術館から貸出されてRAで展示されているので、ゆっくり時間をかけて見てきました。

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少なく見積もって、ネットの画像で見て想像していた100倍素晴らしいです。圧倒されてその場に立ち尽くすほど、とても見応えのある作品でした。とくにオレンジ色のドレスのドレープや遠景の夕陽を浴びてキラキラ輝く海面を見ていると、この絵画の世界に引き込まれていきます。右上のキョウチクトウ(Oleander)の赤い花は有毒の植物で、これが"眠り"と"死の世界"のはかない境界線を意味しているのだとか。

RAの常設展示として鑑賞できるのは2025年の1月12日までだそうですので、こちらに住んでいてご興味ある方はFlaming Juneがプエルトリコに帰っちゃう前に本物を是非一度鑑賞しに来てみてください。先ほども書きましたが、無料です。

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