Walthamstow Wetlandsという名の湿地帯近くに知る人ぞ知る博物館マークフィールド・ビームエンジン・ミュージアム(Markfield Beam Engine Museum)があります。湿地帯は誰でも入れる公園のようになっていて景色が綺麗なので以前訪れたことがありましたが、散策途中で大雨になってしまいダッシュで帰ったので、ここに博物館も併設されているのは知りませんでした。
この博物館はMarkfield Parkという公園の敷地内にあるのですが、他の主要なミュージアムと一緒で入館無料。イギリスって教育環境がとにかく整った国だとつくづく感じます。
館内へ入ると、ひときわ大きなビームエンジンが目に飛び込んできて、その大きさと複雑なつくりに圧倒されていると、ボランティアの方がポンプの仕組みを説明してくださいました。排水設備が整っていなかった時代は産業革命やロンドンの人口増加で汚染された川のせいで不衛生な状態が続き、人々の健康が脅かされる事態になっていたそうです。この蒸気エンジンを使ってポンプで水をくみあげ、きれいにして川に流す。そのための大掛かりな装置がこれ、だそうです。
現在はもう稼働していませんが、時々Steaming Dayとして特別にエンジンを稼働させて雰囲気を味わわせてもらえる日があり、この日がまさにSteaming Day!最初はスタッフが油をさして、地下の設備も稼働させ、油がまわるまで手作業で大きな車輪を回転させていきます。シュシューっと蒸気を発生させながらシリンダーが上下して蒸気の力で車輪が回転し、ポンプの役割を果たすといった仕組みのようです。
カフェもあって、陽気なおじさんがおいしいカフェメニューを作ってくれます。のんびりな休日にぴったり。
運河沿いを歩いてみると本格的にボートの練習をしている人たちに出会えるかも。