サザーク地区

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徒歩でガイドさんに説明してもらいながらのウォーキングツアーに参加してきました。ロンドンって知れば知るほど奥が深い。何年住んでも何度散策しても十分とは言えません。

サザークはロンドン橋の近くなのでツアーはLondon Bridge駅からスタートしました。

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写真はRed Cross Gardenです。イギリス各地にコミュニティガーデン(地域住民のための地域住民による管理で成り立っている小さな庭園)が存在していますが、National Trustによると、ここに住む人々の心身の健康のために作られた英国最初のコミュニティポケットガーデンだそうで、生活保護世帯のための住宅の提案も行ったと言われています。小さいけど随所に丁寧な工夫が見られて隅々まで手入れが行き届いていました。ここが社会福祉の出発点とも言えそうですね。

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サザーク大聖堂では横たわるシェイクスピア(像)を拝んできました。美しいステンドグラスにはシェイクスピアの作品に登場する人物が描かれています。

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シェイクスピアの作品は私より子どもたちのほうが詳しいので、今度二人を連れてきてどれが誰なのか当てるクイズをしてみようかなと思います。

現代では信じられませんが、昔は劇作家が書いた脚本は一冊の台本にまとまっていなかったそうです。役者ごとにバラバラにメモ書きのようなものを渡されて、しかも暗記したら処分してしまう。さらに途中で修正を加えられることもしばしば。そんな演劇の脚本を一冊の本にまとめて出版した人たちの存在のおかげで私たちもシェイクスピアの作品が読めるという訳ですが、その最初に出版された本はファースト・フォリオと呼ばれていて、British Libraryによると750冊ほどあったうちの233冊が世界で現存しているそうです。その現存する中でも最も状態の良い本がシェークスピアのグローブ座にあります。

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これがファースト・フォリオ。だいぶ前に一度ここで歴史劇のKing John(ジョン王)を鑑賞したことがあるのですが、その時は全く知らずに素通りして土産物屋さんに入ってました。上映中の演目のページが開かれていて、演目が変わるとページも変えるのだとか。すごーい!