歴史について

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今日も森を散歩しました。息子と娘と3人でのお散歩、おもしろい。歩きながら地球環境のことや世界の歴史の話をしていました。子供たち2人に共通した意見は、日本で教える世界史に偏りがあること。イギリスで英語で歴史を勉強していると「あれ?」って思うことがあるようです。それに教え方が全然違う。日本では暗記科目のような位置付けの「歴史」でテストは選択肢だったり、答えが一つのものばかりですよね。ところがイギリスの中学校では考えさせて、いつも長文を書かせます。テストもA4用紙に何枚も書かせるような記述式。答えはひとつじゃなく、例えば史実(前回のテストでは産業革命奴隷制度)を裏付けるための文章が問題用紙に書かれていて、その文章はいつ誰が書いたものか載っている。それに対して質問は「この文章は歴史の史実を裏付ける証拠としてどれくらい信用に値するものか?」という質問に答えていくような問題だそうです。つまり現在当たり前に学んでいる「歴史」を、むしろ疑ってかかるようにって教えている。本当に驚きました。

そして日本の教科書や日本語で出版されている世界史の史実はアメリカにとって都合の良いように表現されている部分が多いので情報を得るときに気をつけなくてはいけないし、いろいろな立場から物事を考えられるように賢く情報を集めたいという話になりました。要するに歴史って語る人にとって都合の良いように語られていることが多いみたいなんですね。ニュースを観ていてもそう。毎日ネットで日本のニュースを確認しているのですが、日本で放送されているニュースはどうしても偏っている印象を受けることが多くて、それが正しい情報なのか見極めが難しいです。情報を得るときにカギになってくるのが言語。日本語だけでなく英語で理解することができればその分広がります。同じ事件を英語で読んでみたら印象が全く違ったり。さらに言えばイギリスで得られるニュースもメディアがバイアスをかけているケースも多々あって。だから本当は英語だけでも足りないと感じます。例えば1つの戦争という事実があったとして、別の立場から見たら全く違って見える景色があるはず。敵と味方、善と悪、被害者と加害者、そんな簡単に世の中の出来事を分けられるはずがなく、、、そんな深い話をできるほど子供達が大きく成長してくれたのは本当に嬉しい限りです。