初めて打ち明けてくれた幼き頃の本音

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子ども達が小さかった頃、イギリスでの子育てで特に体力の消耗が激しいのが、夏休みなどの長いお休み期間でした。

11歳までは保護者と常に一緒にいなくてはいけない。留守番などもNG。という、この国のお話。

個人的な意見としては、ずっと親と家の中で過ごすより同年代の子供達と一緒に体を動かしたり工作をする方が心身の成長にとって何倍もいいと思っていて、そう考える保護者も多い中で、需要を満たすかのようにホリデーキャンプと呼ばれる預かり保育が様々な教育施設で用意されています。キャンプと聞くとアウトドアで野外キャンプのように聞こえますが、朝9時頃から午後3時頃までの時間を学校や運動施設などでアクティビティを行いながら過ごし、各自持参したお弁当を食べる、いわゆる預かり保育です。

一週間単位で申し込むのが一般的ですが、単発で一日単位でお願いできるところもあり、長い夏休みなどは時々お世話になりました。

息子はプールもテニスも体育館での運動もサイエンス系も芸術系も、どんなホリデーキャンプに行っても“楽しかった!”と笑顔で帰ってくるのに対し、娘のほうは毎回、“疲れた。もう行きたくない。”といったネガティブな感想ばかり。2週間予約していたホリデーキャンプを1週間に減らして返金してもらったことさえありました。

その時の本音を15歳になった今、ぽつりぽつりと思い出しながら打ち明けてくれました。

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実は、ホリデーキャンプ、楽しかったのだそうです!すごく、すごく、楽しかったものもあったのだそうです。でも楽しんでいる所を母親に見せると、もっと預かり保育を増やされてしまいそうで、お母さんとなるべく長く家で一緒に過ごしたくて、本音とは逆のネガティブな発言ばかりしていたのだそうです。

親の心、子知らずならぬ、子の心、親知らず。

その当時の我が子の顔を思い浮かべて、そうだったのかーと、大笑い。ますます愛おしく感じたのでした。