The Musical Museum

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音楽好きの方もそうでない方も楽しめるおすすめ博物館!ミュージカルミュージアムへ行ってきました。

Kew Bridgeのすぐ近くにある博物館で、主に楽器、特に自動演奏システムの歴史を辿ることができるようになっています。行く前は名前の雰囲気から勝手に演劇のミュージカルの博物館だとばかり思っていました(ごめんなさい)。ミュージカルという単語の意味には「音楽に関するもの」という広義があって、この博物館は特に自動演奏の楽器・装置に焦点をあてて収集されたコレクションのようです。

最も古いものはオルゴール。アナログだけど確かに自動演奏です。この博物館に展示されているオルゴールはとても貴重なもので、一つのオルゴールで何曲も演奏してくれるように設計されていました。優しい音色にうっとりしてしまいます。

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順に解説を聞いていくと、古いものからだんだん技術の進歩によって発展してきた自動演奏装置の歴史がわかってきます。レコードなどもその一つ。ピアノやバイオリンに設置された装置や、複数の打楽器、金管楽器、弦楽器などの組み合わせで複雑なオーケストラのような演奏をしてくれるものまで様々です。

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展示物をただ見ているだけでも楽しいですが、音が出ないとイマイチ理解が難しいかも。そこで、入館したら必ず無料ガイドツアーに参加することを強くおすすめします。英語が苦手でも大丈夫。ただ見ているだけでも大体わかります。ガイドツアーのボランティアの方が1つずつ自動演奏のボタンを押して、どういう仕組みになっているか説明してくれたり、演奏を聞かせてくれたりするんです。

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賑やかな装置はサーカスや移動遊園地の客引きに欠かせないものだったそうです。今のようにデジタルで録音したものを再生するということができなかった時代ですから、オーケストラの音楽家たち演奏家たちを連れて来ない限り音楽を流すことができなかったんですよね。演奏者がそこに居なくてもBGMが流れる状態を可能にしたのがこれらの装置です。

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レトロな音色は、その時代にまだ生まれていなかった現代の私たちでも惹きつけられるものがありました。ガイドツアーの終盤には、上の階に上がってコンサートホールへ案内されます。

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ステージ上にエレクトーンに似たオルガンの装置Wurlitzerがあるのですが、昔、映画に音声がついていなかった時代に(サイレント映画と呼ばれているもの)、映画の画面を上映しながらこのオルガンに似た装置で生演奏を同時に行っていたそうです。演奏だけでなくベルが鳴る音、砂浜の音、車の音、馬が走る音など様々な効果音も出せるようになっていて、驚くべきことにステージの裏に設置されている大きなパイプオルガンや打楽器などたくさんの楽器とつながっているそうです。どのボタンを押すとどの楽器の音が出せるか実際に目の前でやっていただけるので興味深いです。

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時々ここでイベントも行われていてコンサートの生演奏を楽しむこともできるようです。こんなに充実した素敵な博物館なのになぜ来館者が少なくて空いているんだろう?場所の問題?外観か?

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外観、とてもあっさりしていて分かりにくいのが大きな理由の一つなんじゃないかと私は思っています。受付の人とそういう話をしたら、そのスタッフも同感だそうで。だから微力ながら、こうしてネット上で発信しようとしている訳ですが、決して博物館の回し者ではございません。

来館者なら駐車場に車を無料で停められます。入り口のバーが下がっている時はボタンを押して受付にお知らせくださいとのことです。開館

日時は公式ホームページをご確認いただくのが確実ですが、基本的に金土日の週3日間午前10時から午後4時までです。1日3回ほど無料ガイドツアーが開催されるので(10.30am, 12.30pm, 2.30pm)もしここへ行くならガイドツアーに参加されることがを強くお勧めします!イベントのある日は2:30pmのガイドツアーが開催されないこともあるので事前にご確認下さい。